船橋屋のくず餅ってご存知ですか?
船橋屋は東京の亀戸に本店を置く老舗のくず餅店。おなじ亀戸出身の母の口ぐせは「私はくず餅で育った」。母にとって船橋屋のくず餅はそのくらい特別な品であり、私にとっても「くず餅といえば母」と言うほど思い入れのある品です。
今回は、私たち親子にとって特別な船橋屋の「くず餅」への愛をただひたすら語る、それだけの記事です。ご了承ください。
そもそも船橋屋って?
船橋屋は江戸時代から200年以上続く老舗店。元祖くず餅店と言われています。創業者の名前は勘助。下総(現在の千葉)船橋出身の勘助は、亀戸天神の賑わいに目をつけ上京。小麦をせいろで蒸し、黒蜜きな粉をかけて販売したところ大ヒット。いつしか「くず餅」と呼ばれるようになり、江戸名物の1つに。
当時の江戸甘い物屋番付では、何と「横綱」。
多くの文豪にも愛され、芥川龍之介、永井荷風、吉川英治らも亀戸に足を運んでいたとのこと。特に吉川英治は常連で、現在も本店に飾られている「船橋屋」の看板は吉川英治が書いたもの。吉川英治は食パンに黒蜜を塗って食べるのが大好きだったそうで、色々な黒蜜を試した結果、船橋屋の黒蜜にたどり着き、常連客になったそうです。
くず餅と葛餅は違うの?
はい。原料が違います。「くず餅」は、私たち親子が愛する船橋屋が元祖のもの。関東流と呼ばれてます。小麦粉のでんぷん質を乳酸発酵させ、450日もの間じっくりと熟成させます。杉の大樽の中で長期間寝かされたくず餅は、独特の発酵臭や酸味がするので、取り除くために何度も水洗いします。最後に蒸し上げたら完成。
ほのかな香りと、ちょっとした酸味、しなやかな食感、寒天やプリンよりしっかりした弾力感を味わうことができます。
関東の他のくず餅も食べたことあるんですが、やっぱり船橋屋のくず餅が良いんですよね。他とは違います。ちなみに添加物ゼロなので、消費期限はたったの2日。賞味期限じゃないですよ、消費期限です。あまりにも期限が短いので全国展開できず、こんなに美味しいのに知名度は低いんです。
いっぽう関西流は「葛餅」。小麦粉でなく葛粉を使います。葛粉に砂糖と水を加え、火にかけてよく練っていくと、透明になりとろみがつきます。で固めて食べます。ぷるんとした食感、つるっと喉に入る感覚は、関東のくず餅とは違います。全国的には「葛餅」のほうが多いですね。
船橋屋のくず餅がカンブリア宮殿に?
きっかけはFacebook。船橋屋にお勤めの佐藤さんが「2018年11月1日に船橋屋を取り上げて頂くことになりました~」と投稿されてたんです。「まじか!」ってなるじゃないですか。で、さっそく母に電話。母は「絶対見なきゃ!」ってなりますよね。当然です。
ふらふらと船橋屋のお店へ・・・
そうなると、頭の中は船橋屋のくず餅でいっぱいになるじゃないですか。そんな事考えてたら、ちょうど池袋に着いたんですよ。あとはご覧の通り。ふらふら~と池袋西武に。気づいたら船橋屋の目の前に。
ドンっっ!!!ここにもカンブリア宮殿の紹介が!!!お店の方に話を伺ったら「私も楽しみなんです~」と笑顔。はい分かります。とっても分かりますよ!(とは言いませんでしたが)
実家に到着!
最後に
平日でも気軽に母にプレゼントを渡せる一日。
自分らしいライフデザインを描くために、まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。
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